【コラム】冬を暖かく過ごす方法1 ~暖房効率をアップさせよう!~
12月も後半に入り、いよいよ冬本番! 暖房機器が大活躍する時期になりました。でも、暖房機器を効率よく使うのは難しいものです。そこで、冬を快適に過ごすための暖房機器の使い方や、今からでもできる断熱効率アップの方法を、高性能住宅の専門家、昆寛さんにお伺いしました!
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昆寛さん
ブログ:俺の家は高性能
高性能住宅に携わって約30年。省エネ住宅の工法開発研究、普及に努める高性能住宅のオーソリティ。住宅換気アセッサー、気密測定士として熱環境の設計・施工、住環境のトラブルを日々、解決する。
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■暖房の種類は4種類、それぞれの特徴を生かして使おう!
どんな高性能な暖房機器を購入しても、その特徴を生かして使わなければ意味がありません。まずは、暖房機器の特徴を知っておきましょう。暖房機器は、温める用途によって4種類に分けられます。
(1)部屋全体の空気を暖めるもの
もっとも一般的な、石油やガスのストーブ、ファンヒーター、FFヒーター、エアコンなど、温風を送り部屋全体を強制的に暖めるタイプです。温風の流れを利用することで、部屋全体に暖かい空気を送り込むことができます。主にメインの暖房として使用されます。
(2)輻射熱で部屋全体を暖めるもの
蓄熱暖房機、床暖房、パネルヒーターなど、輻射熱で部屋全体(天井、壁、床、家具など)を暖めて体感温度を上げるものです。温風で強制的に暖めないので、気流による不快感がありません。こちらもメインの暖房として使用されます。
(3)輻射熱で体を直接、暖めるもの
ハロゲンヒーター、電気ストーブ、炬燵のように、赤外線を利用して体を暖めるものです。こちらは部屋の空気全体を暖めるのではなく、体を直接暖める暖房方式なので、足元、手などを温める局部的な暖房として使用します。ホットカーペットや湯たんぽもこれに含まれます。
普段、何気なく使っている暖房機器でも、このように様々な種類に分けられるのです。しかし、どんなに暖房機器が揃っていても、温めた空気が逃げてしまうようでは意味がありません。
最近の断熱住宅やマンションは断熱性が高く、部屋の空気(気積)がすべて入れ替わるのに2時間程度かかりますが、気密性能の低い木造住宅では1時間に1~3日回も気積が入れ替わります。そのため、暖房機器を効果的に使うには、暖房機器をガンガン使用するのではなく、家の断熱効率を高め、冷気を取り入れない工夫が必要となるのです。
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■関連リンク
暖房の主役は建物
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■今からでもできる断熱効率アップ!
建物自体の断熱性能(天井、壁、床、窓の断熱性能)や気密性能(隙間を小さくする)を高めるには大きな出費が必要とされ、なかなか簡単にはできません。そこで、“ちょっとした工夫”で暖房機器の効率アップを図る方法をお教えしましょう。それには5つの方法があります。
(1)窓の断熱性能を市販のアイテムで暖房効率を上げる。

窓のガラスに市販の断熱アイテムを貼り付ける、断熱ボードを窓下に置く、断熱テープをサッシ枠や障子に貼りつけるなどで断熱アップは簡単にできます。このような断熱アイテムは、ホームセンターなどで購入可能です。もちろん、予算に余裕があればペアガラス(真空スペーシア)に交換したり、内窓としてプラスチックサッシをつけて二重サッシにしたりすれば、暖房効率はさらにグ~ンとアップします。
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コールドドラフト対策
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(2)気密性能を上げる

市販の「モヘヤ」、「気密テープ」、「シーリング」などを使うことで、引き違い窓やドアの隙間を塞ぎます。これだけでも気密性は上がり、さらに暖房効率がアップします。こちらもホームセンターなどで購入できます。
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■関連リンク
高気密はQ値の信憑性を高める。
床暖房とセントラルヒーテイング
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(3)常時換気の設置
換気扇は暖房器と離れた場所に対角に置くと、非暖房空間(暖房の届かない場所)まで暖めた空気を誘引させることができます。1台でも大きな面積を暖めることができ、また結露防止にも役立ちます。
(4)暖房する部屋(空間)の体積を小さくする
そもそも、暖房とは部屋の空気を温めるものです。つまり、温める空気が少なければ暖房効率は上がります。例えば、吹き抜けなどの大空間には1階の天井の高さに、布のデザインシーツを張ったり、大部屋がある場合には厚手のカーテンなどで簡易の間仕切りをすることで、暖房する空間の体積を小さくします。
(5)暖められた空気を撹拌(かくはん)する
暖められた熱は軽くなり上方に溜まるので扇風機、サーキュレーターなどで撹拌して室内空気の温度の平均化を図ることができます。夏に、冷房の冷気を撹拌するのは知られてきましたが、暖房でも同じことがいえます。
注意点として、いづれも少ない費用で市販のアイテムを使い暖房効率を上げる方法なので、非暖房空間(室)では結露、ヒートショク、撹拌による塵が室内に舞うなどのデメリットが生じる場合があります。
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■関連記事
気密性能と換気の関係
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では、市販の断熱アイテムを使うことで、どのぐらいの効率アップが図れるのでしょうか? 実際にいろいろなアイテムを使って、どのアイテムが効率があるのか実験してみました!
→次へ『冬を暖かく過ごす方法2 ~断熱アイテムの効果を実証!~』
●ココにも注目!「結露対策ってどうしたらいい?」--------------------------------●
結露防止には「住まい方の4原則」という大原則があります。
(1)過度な湿度の防止
室内の湿度の上限を60%程度にコントロールしましょう。結露を起こさないためには、原因となる湿気をむやみに出さないことが大切です。
(2)換気の促進
生活する上で発生した湿気も、すぐに窓を開けたり、換気扇を廻したりして排出すると結露は起きません。特にガスレンジやファンヒーターを使う場合は換気に気を使いましょう。
(3)空気の流れを良くすること
押入れやタンスの裏などは空気の流れが悪く、湿気が溜まって結露しやすいものです。ものを置く際には5cm以上の隙間を作って空気に流れを良くしましょう。
(4)室温を適温に保つこと
廊下やトイレ、洗面脱衣室は非暖房室になりがちです。できるだけ極端に冷たい部屋を作らないように局所暖房器を設置しましょう。
■関連記事
熱カメラで見る結露
結露ってどうやって防ぐ?(1)
結露ってどうやって防ぐ?(2)
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